打球の出だし方向
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フィッティング
打球の出だし方向決定するのはヘッドの軌道。
曲がりはヘッド軌道とフェース向きの関係による。
これは常識と思っておりましたが、、、
これをご覧ください。
GC2とHMTによる測定結果です。
まずは飛球を
ターゲットラインより右に飛び出し、
スライス回転によってスライスしています。
そしてそのインパクトのヘッドデータは
ヘッド軌道は4.0°アウトサイドイン‼︎
ヘッドの向きはヘッド軌道に対して5.3°オープン。
よってスライス回転が発生しています。
これは良いのですが、
ヘッド軌道がターゲットラインに対して4.0°もアウトサイドインだから
ボールは左に出るかと思いきや、
ボールの出だし角度が右に1.9°なのです。
ボールが右に出る要素はインパクト時のライ角も影響しますが、
それは11.1°アップライト。
これは左への影響はあっても右への影響は出ないはず。
残るはターゲットラインに対するフェースの向きなのですが、
これが1.3°オープンなのです。
これがボールを右に出した理由と考えられます。
ヘッド軌道よりフェース向きがボールの出だし角度を決めているようです。
GC2がボールを計測し、
HMTはヘッドを計測しています。
これは実測値です。
インパクトでボールは潰れるから、ヘッド軌道もボールの出だし方向に影響はあるにしても、
フェース向きのがこんなに大きく影響しているとは!!!
そう言えば思い当たる事もあります。
フェードを打つなら、しっかりと左へ打ち出す事が必要。
だからフェードヒッターはアドレスでフェースをクローズにする人が多いですし、
ストロンググリップの選手ばかりです。
ボールの出だし方向が管理できないとスコアになりません。
ボールの出だし方向が定まらなくなったら、フェースの向きを疑ってみると
はやく解決の糸口が見つかりそうです。
草場
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